坐忘斎御家元から御裁可をいただき、第36期リーダーシップ・トレーナー研修の出向員として
2月3日(土)・4日(日)にかけて開校式および第1回研修に行ってまいりました。
全国の青年部から32名が集まるということもあり、どんな方がいらっしゃるのか、どのような研修になるのか、緊張と不安と期待が入り混じる気持ちを抱えながら京都に向かいました。

初日の開講式は茶道会館で行われました。
32名の緊張した雰囲気の中、代表者による委嘱状交付の後、御家元からお言葉を頂戴しました。
お軸の「貴和」の言葉から、心をやわらげ、相手に歩みより相手を敬うこと、また自ら一歩踏み出して行動してくださいとの激励のお言葉を頂戴し、このLT研修の中では普段以上に積極的に行動し取り組んでいこうと気が引き締まりました。

初めて兜門をくぐり、平成茶室でお呈茶を頂きました。鵬雲斎大宗匠が100歳になって初めて作成された御茶杓を拝見でき、緊張は残りつつも御心入れの道具の取り合わせや美味しいお茶とお菓子に感激しかけがえのない貴重な時間を過ごせました。

裏千家学園へ移動し講義研修を受講しました。淡交会常任理事・総本部事務局長兼組織部部長の長谷川義翁様より「研修に臨むにあたって」と題し、このLT研修が始まった経緯やLT研修の出向員として今後どのように取り組んでいくかの心構えを講義いただきました。また「淡交会について」と題して、総本部組織部課長の宮﨑あゆは様より淡交会の歴史や組織、事業内容について講義いただき、1日目の研修は終了しました。

夜には懇親会があり、今回の出向員メンバーや総本部の方々と様々な話をし、1日緊張していた気持ちがようやくほぐれ楽しい時間を過ごしました。

(兜門前で)

雪予報もあった2日目、寒冷の中、大徳寺聚光院を拝観しました。
千利休像や狩野永徳・松栄の襖絵、御茶室等拝観できたことは大変貴重な体験でした。また画家・千住博氏の障壁画「滝」は引き込まれるようなブルーで、歴史と現代を同時に体感したような不思議な感覚になりました。利休居士墓参では三宗家の方々の御墓が一か所に集まっていることが茶道の歴史を感じる機会となりました。

その後裏千家学園に戻り、自己紹介も含めた3分間スピーチを行いました。出向員の皆さんのこれまでの経験や茶道に対する熱い思いをお聞きしとても刺激を受けましたし、自分が茶道に関わってきた経験や思いを振り返るいい機会となりました。

これから11月まで研修が実施されますが、御宗家、総本部の皆様やご推薦いただいた近畿第二ブロック長、和歌山支部長、和歌山青年部部長、師匠の方々の御好意により学ぶ機会を与えて頂いたことに感謝の気持ちを持ちつつ、全国からの出向員とともに日々研鑽に励みつつ、この研修が青年部活動に還元できるかを考えながら取り組んでまいりたいと思います。

(大徳寺金毛閣で)

和歌山青年部 小林麻希

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